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【コラム】「塩」が悪者になっていると思いませんか?

【コラム】「塩」が悪者になっていると思いませんか?

コラム

「塩」が悪者になっていると思いませんか? 特に、塩分過剰になると血圧が上がるから減塩しなければ、ということがよく言われています。

でも、「塩」って、そんなに体に害を及ぼすものなのでしょうか?

「塩」といっても種類があり、大きくは、「天然塩」と「精製塩」に分けられます。

そのうちの「精製塩」は、日常、私達が調理や食事の際に使うもので、成分が塩化ナトリウム99%以上となっています。塩化ナトリウムだけをたくさん摂るのは、確かに体に良くないです。不自然ですね。

ただ、ナトリウムだけではなく、マグネシウムやカリウム、カルシウム、鉄などが混在している「天然塩」だったら、むしろ、ある程度の適量を摂った方が健康には良いのです。マグネシウムやカリウム、カルシウムなどは、人間にとって必須のミネラル分ですから。

天然塩とは、天日塩・岩塩・平釜塩などですが、私はこの天然塩が好きで、海外に出ると必ず、その土地の天然塩を買って帰ってきます。

たとえば、いま手元にある「アンデスの紅塩」。成分を確認すると、ナトリウム38.7g、カルシウム311mg、カリウム60mg、鉄4.37mg、マグネシウム25.7mgとなっています。

夏場に大量の汗をかくときなら、あなたも私も、1日約15gの天然塩を摂取する必要があります。15gというのは、小さじ3杯分です。

じわっと汗をかいただけで、400mlの汗をかいて、塩分は2g失われ、ビタミンCは40mg壊れますから。天然塩で塩分を補給し、生水を飲んで、元気を取り戻す、ということです。

ところで、汗をかいたとき、市販のジュースとかビールとかは、あまりおススメしません。理由は、血糖値や中性脂肪が高くなって、体に悪い影響を及ぼすからです。汗びっしょりになったときの、あの爽快なビールやアイスコーヒーを諦めるのは、かなり辛いかしら。

もし、夏場の天然塩と生水の減塩対策が辛かったら、代わりのおススメは、カリウムをたくさん含むリンゴ・メロン・バナナなどを食べることです。カリウムを摂れば、その拮抗作用で余分なナトリウムは排泄されますから。

いまは、街角のスタンドで、作り立ての生ジュースがいくらでも飲める時代ですしね。