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代表挨拶

代表挨拶

ダンスと認知症

代表 こんえい子ご挨拶

高齢化社会および高度金融資本主義経済社会を生きる私共は、
心の健康を保ち続けるのが難しくなってきています。

こころの病の、今や、代表格となっている認知症は、
老年になってから、急に発症するわけではなく、
実際には40歳代からひそやかに始まります。

長時間労働や複雑な人間関係でうつ状態になったり、
不眠に悩まされたり、糖尿病を懸念したりしながら、
懸命に日々を生きて、10年、20年と経過するうちに、60代あるいは70代に入って
認知症の症状が現れる、というわけです。

うつ病、不眠症、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などは、
認知症を誘発しやすい症状であり、認知症の前段階と見做すことができそうです。

厚生労働省研究班の調査によると、認知症の人は、
2025年までに推計730万人に達し、高齢者の約5人に1人に上ると見込まれています。
このような調査結果を背景として、国は、2015年1月に「新オレンジプラン」
という認知症施策推進総合戦略を策定しました。

つまり、認知症を患う人は増加の一途を辿っているということです。

よって、認知症対策は急務であり、予防と治療、両方の観点から見ていく必要性があります。

認知症の発症を未然に防ぐことはできないのか?
発症の兆しが見えたら、その芽を摘むことはできないのか?
発症してしまったら、進行を阻止することはできないのか?
かなり進行してしまった場合の対処法は?
認知症に伴う経済的問題は?

本サイトは、これらの問題に対する対策案を提起しております。

ただ、問題は、認知症が慢性の複合疾患であり、発症と進行
を促している原因は、運動不足のみならず、たくさん在る、
ということなのです。

よって、そのすべての原因に対処することが必要であり、テーラーメードの
個別化したプログラムが最適な予防あるいは治療ということになります。
認知症の予防・治療には、オバマ前米国大統領が提唱したPrecision Medicine
(精密医療/高精度医療)の概念に目を向ける必要があると言えるでしょう。

「認知症」を考えることは、人生そのものを総合的に考えることと同義です。

サイトの名称「ダンス医学」は、認知症の予防/治療の一環である
運動療法の中でも、卓効を期待される「ダンス」に端を発しています。

どちらかというと自然療法を重視し、かつ
本人の自主性に依る自己治癒力の発露を重んじる
当サイトの趣旨を象徴した名称でもあります。

認知症の予防/治療に関心のあるかた、
認知症の前段階ともいうべき、うつあるいは不眠症、または、
境界領域にある糖尿病、肥満、高血圧などに悩むかた、
認知症者の介護をなさっている御家族のかた、
そして、医師・看護師・セラピスト・ヘルスコーチ・ケアマネージャー等
のかたがたに広く当サイトを利用して頂ければ幸いです。